実験目標
経年変化により、側溝本体と蓋版との隙間に土砂が詰まった場合においても、Win側溝の民地側溢水防止能力が
130mm/h以上を有しているかを実験によって検証します。
標準降雨強度 (mm/h) |
対称地域 | 状 態 |
60 | 北海道 | 非常に激しい雨 |
70 | 青森 | |
80 | 秋田、岩手、山形、宮城、新潟、等 | 猛烈な雨 |
90 | 福井、滋賀、京都、大阪、兵庫、等 | |
100 | 静岡、愛知、岐阜、奈良、大分、等 | |
110 | 東京、千葉、福岡、熊本、宮崎、等 | |
120 | 三重、奈良、和歌山、長崎、鹿児島、等 | |
130 | 沖縄 |
※道路土工要綱及び気象庁HPより
実験条件
隙間充填(経年変化により、側溝本体と蓋版との隙間に土砂が詰まった状態)に加え、バリアフリー蓋を使用することで、スリット孔以外の排水は期待できない、最も厳しい条件で実験を行いました。
●実験モデル・概要
下図のように整粒装置を介して所定の流量の水をWin側溝製品天端部流し、スリット孔などによる集水能力を確認しました。
●実験状況
<case1:標準状態> | <case2:粘土で隙間充填> |
※上記の2ケースについて、片方の側面から水を流し、反対側の側面から溢水する際の流量を計測。
●実験結果
設定降雨強度を大きく上回る130mm/hでも十分な集水が可能です。
一般に設計に用いられる設計降雨強度は、90mm/hもしくは110mm/hですが、側溝本体と蓋版の間に土砂が 詰まった状態においても、集水可能でした。
この結果より以下のことが確認出来ました。
@Win側溝の集水能力は非常に大きく、集水用のグレーチングは不要です。
A民地側への道路側からの雨水流出が抑えられます。